2015年11月19日木曜日

エゴマ油は、顔の見える搾油所のものを!

エゴマ油の品質は、
当たり前の事だが
エゴマの品質の良し悪しで決まる。


写真右下のえごまは、傷ついた油にできないエゴマだ。

今年初めて集団で栽培されたもので、コンバイン収穫された。

搾油依頼が来た時点で湿度が20%あり、乾燥不十分、洗いも引き受けたので洗うと写真のように白く皮の剥けたエゴマが水に沈んで、捨てなくてはならないものだった。

コンバイン収穫には、エゴマの弱点、柔らかさ故に傷つきやすい事を克服した機械と運転技術がいるが、聞いてみると、どうもお米栽培の要領でガンガン脱穀したようだ。

今年は、エゴマブームで、栽培を始める地域や農家が爆発的に増えたが、その分こういった質の悪いエゴマが流通するだろう。


長年やっている搾油所は、品質を見分けて搾油している。

こんなブームが来る前から、コツコツと栽培し、エゴマの良さを伝道してきたのが、日本エゴマの会とその縁ある全国の会だ。


日本エゴマの会に縁のある搾油所はもう、10年以上栽培と搾油をしているので、品質の良し悪しを見分けられる力がある。色々失敗を乗り越えてきたからだ。

エゴマはデリケートなんです。
だから、付き合いが面白く、奥深い!


栽培していないで、輸入したり、生産者から買い付けたりして搾るだけの業者さんのエゴマ油は、そのデリケートさを知れないから、どうしても品質の見分けがつかない事になる。

そして、国内の栽培者に、続けて栽培してもらうためには

栽培者の運営している搾油所で搾ったエゴマ油を優先して購入されると良いし、そういった顔の見えるエゴマ油に出会ってほしいと思う。

日本エゴマの会を平成9年ころ立ち上げ、日本にエゴマ栽培と、栽培地農村で搾油所を設置することを広げた故村上周平さんの、エゴマ油の自給節を思い出す。

そして、この村上節に伝染した農民があちこちに会を作り、自給し、余ったエゴマを油にして、細々と販売してきた。

そして、日本エゴマの会は、これからも変わらず、リノール酸過多やトランス酸、遺伝子組み換え油の害を伝え、医療費が、少なくなるエゴマ油の活用を伝えながら栽培していく仲間を応援する。

きっとテレビなどのサラダオイルや植物性油を販売しているスポンサーからは嫌われる活動なので、これだけブームでも取材も来ない。

植物性油(ほとんどが体に良くないトランス酸や、パーム油、キャノーラ油を原料としています)を使いながらのエゴマ加工品は、エゴマの効用を台無しにします。

エゴマの恩恵は、凄いものです。どうかありがたいエゴマの恩恵を最大限いただいて下さい。

購入する方は、植物性油を使ったケーキやクッキーを、ただの嗜好品としてお買いになるのはご自由ですが、えごまの効用は、台無しにしている事を知って下さい。

できるだけ生の実で生産者からいただいて下さい。

その場合、最低でも100g400円以上で、お買い求めくださいね。

(農家の仕事を軽んじないで下さい。尊い仕事です。そしてできるだけ農薬、化学肥料に頼らない農家さんのものを選んでくださいね)

0.5a栽培すれば、1年分の1人分の油がいただけます、反対に1年分のエゴマ油は尊い1a分の誰かの働きでいただけるのです。貴重な油なのですから、大切に恩恵を生かしていただきましょう!

今日は、
傷つけられて収穫されたエゴマたちの呟きを代弁したくなり、投稿しました。