2015年12月23日水曜日

福島県、笹谷にえごま搾油所ができました。

福島県の浪江町に住んでいた方が、エゴマ油を搾りたいと被災先の笠谷で搾油機械をいれました。

避難区域に住むNさんからのお話で、町民はみんな、てんでばらばらになってしまい、ご本人も7回も引っ越ししたそうです。30年も経つと帰れるかもしれないがもう100歳以上になり、一から始める自信は全くないと、ぼそっといわれました。

浪江で一緒にエゴマを栽培されていた方たちと、搾油所の再出発です。

搾油機械を本当に心待ちにされてました。
長年浪江で搾油していらっしゃったので、よくわかっていますので、
説明も直ぐに理解され、
これからを楽しみにしてらっしゃいました。

まずは今年のエゴマの放射線測定をしようと話されていました。

油には放射線は移行しないので、
油を利用して、免疫力アップが期待されます。
原発事故の傷は痛々しく、未だ収束していない福島原発に、言葉がありません。
こんなに私たちを苦しめる原発は、日本も世界も廃炉という仕事に向かうしかありません。


省力の栽培や、健康にいい話を沢山してお別れして来ました。

福島へ、搾油機械試運転と修理二カ所

福島県鮫川村
長年使えず廃校舎にあった搾油機械。
圧力が上がらないという故障なので
パッキン交換で行けるだろうと
今回の福島笠谷の搾油機械取り付けに加えて組み込んだ。

朝9時から、ゴールまで
山あり谷ありの修理に、取り掛かり
2時に終了!

無事に使えるようになりました。



これでこちら鮫川村では、
90人以上いる生産者のえごまが
2台の搾油機械で、
生搾り、焙煎搾りができ、
おおいに生産されることになります。

バンザーイ‼️^ ^

この搾油機械、プンジン社という韓国の製造メーカーなのですが、
あらためていい機械だと思いました。

使い方が、除湿や、温度など
あまり伝わってなかったようで色々
その指導もさせてもらいましたので
末長く使われることになるでしょう。

何と言っても外国製機械なので
メンテナンスが、心配なのですが
今は会社と言葉の壁なくダイレクト通信ができるので
信頼を深めながら
互いの国の健康の為にも、搾油機械が一役を担ってくれているのだとかんじました。
えごま機械が互いの友好を深めてくれる架け橋になってます。

今回予定外の鮫川村のお隣の塙町の搾油機械も見せていただいた。
こちらは15年以上前から搾ってたので
韓国のN社のもの、騙し騙し使ってるが、困ってるとのことでした。

実は予定外の点検となったのは、水郡線電車で、お向かいに座った方のご縁でした。
私が電車の中でエゴマのおこしを食べてたら(≧∇≦)「それエゴマ?どうやって食べてるの?」って事から、その方が塙町の方で…
話が弾んで、でも弾みすぎて
携帯電車に忘れてきて…大台駅まで取りに行くことになって(≧∇≦)
まずは搾油してる道の駅まで連れてっていただいたのでした。
そしたら
その駅長さんに
大台駅まで携帯を取りに連れてっていただいて…

その道中エゴマの搾油機械の使い方や食べ方お話しして…
すごく喜んでいただいて
塙町でも、困りごとが解消して…
お互いにけがの功名で…
ヨカッタヨカッタ*\(^o^)/*


旅館まで送っていただいた方とも
同じ中山間地域の思いを話し合い
1日本当にいい福島の出会いができました。






2015年12月10日木曜日

エゴマのおこしを作ろう!

もぉー   美味しくて健康的で、
子どもたちも
ファンになってくれる
エゴマのおこし!

^ ^甘藷砂糖を使って
実は、カルシウム、鉄分の宝庫です。
ぜーんぶ油にするのは勿体無いですよー

実でいただきましょう!

実は必須脂肪酸のオメガ3だけでなく
カルシウム、鉄分豊富なのです。

これねー
記憶力とか頭の落ち着き、
で回転もよしと!

作り方はおこしで検索下さい。
白砂糖は、使わないでね!

2015年11月19日木曜日

エゴマ油は、顔の見える搾油所のものを!

エゴマ油の品質は、
当たり前の事だが
エゴマの品質の良し悪しで決まる。


写真右下のえごまは、傷ついた油にできないエゴマだ。

今年初めて集団で栽培されたもので、コンバイン収穫された。

搾油依頼が来た時点で湿度が20%あり、乾燥不十分、洗いも引き受けたので洗うと写真のように白く皮の剥けたエゴマが水に沈んで、捨てなくてはならないものだった。

コンバイン収穫には、エゴマの弱点、柔らかさ故に傷つきやすい事を克服した機械と運転技術がいるが、聞いてみると、どうもお米栽培の要領でガンガン脱穀したようだ。

今年は、エゴマブームで、栽培を始める地域や農家が爆発的に増えたが、その分こういった質の悪いエゴマが流通するだろう。


長年やっている搾油所は、品質を見分けて搾油している。

こんなブームが来る前から、コツコツと栽培し、エゴマの良さを伝道してきたのが、日本エゴマの会とその縁ある全国の会だ。


日本エゴマの会に縁のある搾油所はもう、10年以上栽培と搾油をしているので、品質の良し悪しを見分けられる力がある。色々失敗を乗り越えてきたからだ。

エゴマはデリケートなんです。
だから、付き合いが面白く、奥深い!


栽培していないで、輸入したり、生産者から買い付けたりして搾るだけの業者さんのエゴマ油は、そのデリケートさを知れないから、どうしても品質の見分けがつかない事になる。

そして、国内の栽培者に、続けて栽培してもらうためには

栽培者の運営している搾油所で搾ったエゴマ油を優先して購入されると良いし、そういった顔の見えるエゴマ油に出会ってほしいと思う。

日本エゴマの会を平成9年ころ立ち上げ、日本にエゴマ栽培と、栽培地農村で搾油所を設置することを広げた故村上周平さんの、エゴマ油の自給節を思い出す。

そして、この村上節に伝染した農民があちこちに会を作り、自給し、余ったエゴマを油にして、細々と販売してきた。

そして、日本エゴマの会は、これからも変わらず、リノール酸過多やトランス酸、遺伝子組み換え油の害を伝え、医療費が、少なくなるエゴマ油の活用を伝えながら栽培していく仲間を応援する。

きっとテレビなどのサラダオイルや植物性油を販売しているスポンサーからは嫌われる活動なので、これだけブームでも取材も来ない。

植物性油(ほとんどが体に良くないトランス酸や、パーム油、キャノーラ油を原料としています)を使いながらのエゴマ加工品は、エゴマの効用を台無しにします。

エゴマの恩恵は、凄いものです。どうかありがたいエゴマの恩恵を最大限いただいて下さい。

購入する方は、植物性油を使ったケーキやクッキーを、ただの嗜好品としてお買いになるのはご自由ですが、えごまの効用は、台無しにしている事を知って下さい。

できるだけ生の実で生産者からいただいて下さい。

その場合、最低でも100g400円以上で、お買い求めくださいね。

(農家の仕事を軽んじないで下さい。尊い仕事です。そしてできるだけ農薬、化学肥料に頼らない農家さんのものを選んでくださいね)

0.5a栽培すれば、1年分の1人分の油がいただけます、反対に1年分のエゴマ油は尊い1a分の誰かの働きでいただけるのです。貴重な油なのですから、大切に恩恵を生かしていただきましょう!

今日は、
傷つけられて収穫されたエゴマたちの呟きを代弁したくなり、投稿しました。


2015年9月11日金曜日

葉の利用はいつ頃ですか?


ご質問がありましたので、また、Q&Aです。
教えて下さい。
兵庫県の大西、初心者です。
穂だけでなく、エゴマの葉も利用したいのですが、葉は、どのタイミングで収穫したらよいのですか?

A   葉は、7月後半から、元気のいいのを積んで利用します。摘芯されたらそれも、醤油漬け、または乾燥させておちゃ利用もいいです。9月になると葉は老化し、実に栄養が行くので、裏に斑点などないかよく見てとります。結構いつまでも取れますよ。
おやくに立てたら幸いです。





2015年9月2日水曜日

日本エゴマの会研修と意見交換会を開催

10月6.7日、名古屋市のウイル愛知にて
日本エゴマの会関係の搾油所の研修と意見交換会を開催することになりました。

震災、原発事故数日前に開催されて以来初めてです。
エゴマの会はずいぶん高齢の方が多いのですが、本当に皆さんお元気です。
本当に久しく、お会いできるのを皆さんが楽しみにしておられます。

ブームの中、日本エゴマの会発足者の村上周平さんの主旨をもう一度確認して、
知恵を分かち合って進んでいく、元気な暖かい集まりとなると思います。

日本エゴマの会の主旨
○日本エゴマの会は、無農薬、無化学肥料のエゴマ栽培を奨めます。
○自分の健康増進を通して、健康な食生活を学び実践します。
○搾油は圧搾一番搾り、コールドプレス搾油の研究を奨めます。
○地域自給を広げます。
○販売しながら、有機農業、健康な食生活、エゴマ油の国内、地域自給への理解が進むよう、伝導の役目と意識を持ちます。

○日本エゴマの会は、互いに思いやり、学び合い、知恵を分かち合い、健康で平和な個人、地域、国作りに貢献します。

北海道で初めて栽培、9月2日まだ穂が出ないが大丈夫か?

北海道の方からのご質問です。
A エゴマ黒種を初めて栽培しているが穂がちっとも出ない!
大丈夫だろうか?


Q種の品種がわからないとのことでしたので、早生エゴマでしたら今、穂が出て花盛りですので、お持ちの種は黒の中生、又は晩生のようです。これから穂が出てくるでしょう。
穂が実るまで雪が待っていてくれるといいのですが・・・
穂が出て黄葉したら、さっそく取り込んで脱穀してください。
北海道での栽培は、冬が早いので、早生がいいです。
来年は早生で栽培してください。
また、種を買う場合には、早生、中生、晩生が確認できるものを手に入れましょう。

お電話の方は、農文協で出版された「エゴマ~栽培から食べ方、販売まで~」をご覧になっての事でした。
日本エゴマの会の☎番号が載っていますので、こうしたお電話があることがあります。お答えできれば、簡単にお答えしますが、こうしてQ&Aを、投稿しておき、見ていただくようにしたいと思います。

ちなみにGOEN農場の、二枚目が超早生のエゴマです。9月3日今日の姿です。
1枚目の写真、晩生は、まだ葉を、枝を広げています。




2015年7月28日火曜日

日本エゴマの会会合を9月末に。

昨日名古屋で島根県のSさんとそのかたの会社の方に2時間ほどお会いしてお話いたしました。
Sさんは日本のエゴマ生産を品質良く増やしていきたいと思い、エゴマ生産者を全国に尋ね歩き、私に日本エゴマの会の会合を持つよう進言くださった。
エゴマの搾油と、調整について、いくつかもったいないことをされていたり、販売の方法についても課題をお話したりし、
まずは、エゴマ搾油所単位で集まりを持つことを確認した。
この秋から、生産されたエゴマが、各地の搾油所で搾られてくるので、その前に、品質の見分け方や、搾油方法、コールドプレスについて認識等、あらためて、自信もって提供できるようにしておきたいのだ。

9月の後半に向け、名古屋で集まることを予定した。

2015年6月29日月曜日

エゴマ栽培法。


簡単なエゴマの栽培法です。
参考にしてください。


エゴマ栽培11aで、エゴマ油の自給と健康な家庭づくり地域づくりを進めましょう!
      
エゴマの栽培法 無農薬、無化学肥料で栽培してください。
 20年以上エゴマを栽培してきました。全国エゴマサミットなどでのエゴマ仲間に教わったりし、毎年4反の栽培をしています。虫の害を少なくすることや手間の省力、粒の良いエゴマ、ゴミの少ない収穫法を目指し、洗い方、干し方など失敗しやすい点を押さえた栽培法をお伝えします。
もちろんその土地の気候にあわせて、土やエゴマさん、草の様子をよく見て、栽培しましょう。

  種  早生、中生、晩生があります。葉用のエゴマは葉がやわらかく分厚い韓国種、または白    種がいいでしょう。早生は、9月刈り取り、晩生は1020日ころ刈り取りです。寒い地方では中生で。種取はシソや、他の品種のエゴマが付近にないものを取ります。
  種まき 直播き栽培も移植栽培も510日すぎから、615日(収量は少なくなりますが可能   です)
直播栽培:耕した畑に筋播きします。畝幅は90センチ以上、日光が射しがっしりした木を作るため、また後に機械で土寄せができるため。最終株間は30㎝から40㎝なので、薄く播きます。筋播きした間引き苗を移植栽培に使えます。
移植栽培:苗は5㎝から10㎝位の小さいものを移植するのが根が張りやすいと思います。
     セル苗を作って移植は省力につながります。
とにかく、根をたくさん出させることがポイントです。仮植えする等根を一度傷めて栽培する方法をとって多収穫した例もあります。(豆栽培にこの方法があります)
  苗の育成 畑で苗を育成する場合除草、間引きはエゴマが7,8㎝位までに間引きをして、エゴマの周りの除草をていねいにします。
  定植 畝間90㎝、株間40㎝以上で定植します。
  草取り:エゴマから離れた所は、草がひどければ草刈機で除草して、中耕します。
畝間の中耕と、土寄せによって草を抑えます。
  摘芯:早く播いた場合は3節で摘芯し、2回3回とします。遅まきの場合はしない方がいいで す。山形の仕立てにする。摘心した葉は乾燥してお茶に、又は漬物、つくだ煮、生食等利用します。
  土寄せ:中耕と除草を兼ねて土寄せします。根張りが良いと台風に倒れないしっかりしたエゴ  マができ、粒も大きく油の量も多いです。2回から3回すると丈夫なエゴマになります。
田んぼの転作で作る場合は水はけが悪い場合、最初から畝を高くして栽培します。
  刈り取り:ここが重要ポイントです。葉の3分の2以上が黄色くなったら、刈り取ります。
      草刈機で根元を刈っていきます。手作業ならのこぎりがいいです。
      刈ったエゴマを3,4束束ねてひもで軽く縛ります。この紅葉の時期に刈り取って縛れば脱粒が防げます。しかし実の色が白いうちは早すぎます。早すぎるのも収量減の原因ですので、刈取りは1週間を目安に適期に行います。
  茶色くなるまで干さず、脱穀することもできることが岐阜県の農業普及員が発見しました。やってみてください。一応これまでの方法も以下に記述します。
茶色くなるまで干す:畑でそのまま干しておいてもいいですが、もし屋内で入れるところがあれば、シートを引いて束ねたものを立てて並べます。この時、むれないように、風を通す並べ方か、扇風機をかけるのもいいです。蒸れてしまえば、かびて、実が台無しになります。要注意
10日以上干します。
1週間ほど屋外に干したら、雨や、台風が当たり、脱粒が避けられるので屋内に集めて、干し上げますと脱穀作業が天気に左右されないので収量確保できます。
  脱穀:叩くと23メートルは飛び散るので、カバーをした場所で、板にエゴマの枝を叩きつけ  て実を落とします。
  選別:ふるいにかけて大きなゴミを出します。
唐箕にかけて、細かいごみを吹き飛ばします。この時エゴマは軽いですので風の強さを
加減します。
  乾燥一旦乾燥させます。とても重要な乾燥です。この乾燥を行ってから水洗いします。乾燥が不十分ですと水洗いの時に沈むエゴマが増えてしまいます。また、湿ったエゴマは酸化し品質を落としますので、酸化しやすいエゴマですので、食べることもできなくなります。保存も短期間となりますのでこの乾燥作業は必ずしましょう。要乾燥です。この状態で保存ができます。洗いをあわてないことです。虫も出ていきますので、大切な作業です。
  水洗い:桶に水を張り、エゴマを入れます。下に土や、細かい石が沈みます。ひと混ぜしたら、浮いているエゴマを網ですくってザルにあげます。エゴマに水がしみこまないようにすぐにあげるのが大事です。この作業をもう一回繰り返し、その時水野濁りがひどいようならもう一度しますが、水に入れる時間をなるべく少なくします。
本にはお米を洗うようにと記述していますが、これは誤りです。ごしごしこすったりせず素早くザルにあげます。洗い方もやりすぎに注意です。
  乾燥:網戸の網等の上に2センチくらいの厚さで並べて、干します。高温での乾燥はエゴマが酸化するので、要注意です。強い風にも注意してください。上にも網をかぶせると鳥の被害から守れます。
  保存:除湿機のある部屋でしっかりと乾燥させて水分空気の入らない袋で保存しますと1年以上の長期保存できます。(ネルパック)米袋では低温保存が肝要です。5月以降は常温では品質低下します。買った方にも冷蔵保存を勧めてください。
※土つくりは、いつも土が発酵状態にあることを念頭に入れ、腐敗したもの、腐敗しそうなものは土には厳禁です。よい堆肥でも、自然条件の中では腐敗を招くので、表面に土と撹拌していれるようにして、深く入れないようにすることは大切です。不発酵、未分解の肥料の場合虫の被害、病気が多くなります。エゴマは肥料のそれほどいらない作物です。水はけを良くする環境整備、土寄せ、有機物の分解を進めて、健康でおいしいエゴマを生産しましょう。
痩せた土ならば密植して、肥料の多い土でしたら、茎の太い木姿になりますので摘心をまめにして150までには抑えましょう。葉っぱばかり育っても穂の成長が小さかったり、収穫が大変だったりします。株間を開けてがっしりしたエゴマを作るのが大切です。
       発行:日本エゴマ普及協会 服部圭子https://www.facebook.com/egoma.japan