2016年6月8日水曜日

エゴマの栽培法

エゴマ栽培11aで、エゴマ油の自給と健康な家庭づくり地域づくりを進めましょう!


エゴマの栽培法 無農薬、無化学肥料で栽培してください。
 
エゴマは、湿気、高温、傷が大敵です。酸化や、カビを招き体には有害となります。
これを念頭におき、品質の良いエゴマを栽培しましょう。

  種  

  ○ 早生、中生、晩生があります。
  ○葉用のエゴマは葉がやわらかく分厚い韓国種、または白種がいいでしょう。
  ○日本エゴマの会で扱っている早生の種は、9月刈り取り、
  ○中生は1010日頃、
  ○晩生は1020日頃刈り取りです。
  ○寒い地方では中生で。
  
  ○種取はシソや、他の品種のエゴマが付近にないものを取ります。

  種まき 

  ○直播き栽培も移植栽培も510日過ぎから、6月中旬
   (早く蒔くとつるボケ、遅い場合には23本植えにする等時期と収量を見定めて)

〇一定の湿度が保たれるよう、覆いをするなどすると発芽がそろいます。

〇直播栽培:耕した畑に筋播きします。畝幅は90センチ以上、後に機械で土寄せができるためです。最終株間は30㎝から40㎝。筋播きした間引き苗を移植栽培に使えます。
     
     マルチ栽培なら、点撒き。畝間60㎝、株間35センチで、密植もできます。この場合、徒長しないために、摘心が必須です。23本植えに間引きします。

〇移植栽培:セル苗を作って、移植する方法は、省力につながります。
畑苗の場合、仮植えする等根を一度傷めて栽培する方法をとって多収穫した例もあります。(豆栽培にこの方法があります)高冷地、山間地は初期生育が遅いので、23本植えにします。

  苗の育成 

   ○畑で苗を育成する場合の除草、間引きはエゴマが7,8㎝位までに間引きをして、
  エゴマの周りの除草をていねいにします。

  定植 

  〇畝間90㎝、株間30㎝以上で定植します。畝間は、土寄せのための広さです。

  草取り

  ○エゴマから離れた所は、草がひどければ草刈機で除草して、中耕します。
畝間の中耕と、土寄せによって草を抑えます。
  摘芯
  
  ○早く播いた場合は3節で摘芯し、2回します。遅まきの場合は高くならないのならしない。〇盆栽形の仕立てにする。日光が全体に注ぐような形が良い。
〇摘心した葉は乾燥してお茶に、又は漬物、つくだ煮、生食等利用します。

  土寄せ
  
  ○中耕と除草を兼ねて土寄せします。根張りが良いと台風に倒れないしっかりしたエゴマ
   ができ、粒も大きく油の量も多いです。2回から3回すると丈夫なエゴマになります。

 〇田んぼの転作で作る場合は水はけが悪い場合、最初から畝を高くして栽培します。

  刈り取り

  ○ ここが重要ポイントです。葉の全体が黄色くなったら、刈り取ります。遅いと脱粒
   しますので、要注意!
      
      草刈機で根元を刈っていきます。手作業ならのこぎりがいいです。
      刈ったエゴマを3,4束束ねてまとめます。この紅葉の時期に刈り取れば脱粒が防げます。しかし実の色が白いうちは早すぎます。早すぎるのも収量減の原因ですので、刈取りは1週間を目安に適期に行います。

  茶色くなるまで干さなくても、脱穀できます。


〇畑でそのまま干しておいてもいいですが、もし屋内で入れるところがあれば、シートを引いて束ねたものを立てて並べます。この時、むれないように、風を通す並べ方か、扇風機をかけるのもいいです。蒸れてしまうと、かびて、実が台無しになります。要注意

〇34日ほど屋外に干したら、雨や、台風が当たるための脱粒が避けられるので屋内に集めて、干し上げたり、脱穀しますと脱穀作業が天気に左右されないので収量確保できます。

  脱穀

   叩くと23メートルは飛び散るので、カバーをした場所で、板にエゴマの枝を叩きつ

   けて実を落とします。

  選別

   ふるいにかけて大きなゴミを出します。
唐箕にかけて、細かいごみを吹き飛ばします。この時エゴマは軽いですので風の強さを
加減します。

  乾燥

  ○一旦乾燥させます。とても重要な乾燥です。乾燥が不十分ですと水洗いの時に沈むエゴ
   マ が増えてしまいます。また、湿ったエゴマは酸化し品質を落としますので、食べることもできなくなります。
  
  ○保存も短期間となりますのでこの乾燥作業は必ずしましょう。要乾燥です。この状態で保存ができます。洗いをあわてないことです。虫も出ていきますので、大切な作業です。水分10%以下にすること。

  水洗い

  ○桶に水を張り、エゴマを入れます。下に土や、細かい石が沈みます。混ぜしたら、浮いて
   いるエゴマを網ですくってザルにあげます。エゴマに水がしみこまないようにすぐにあげるのが大事です。

  ○この作業をもう一回繰り返し、その時水の濁りがひどいようならもう一度しますが、水に  入 れる時間をなるべく少なくします。

〇えごまの本にはお米を洗うようにと記述していますが、これは誤りです。ごしごしこすったりせず素早くザルにあげます。洗い方もやりすぎに注意です。

  乾燥

  ○網戸の網等の上に2センチくらいの厚さで並べて、干します。

  ○高温での乾燥はエゴマが酸化するので、要注意です。強い風にも注意してください。上にも網をかぶせると鳥の被害から守れます。

  保存

  ○除湿機のある部屋でしっかりと乾燥させて水分空気の入らない袋で保存しますと1年以上の長期保存できます。(ネルパック)米袋では低温保存が肝要です。5月以降は常温では品質低下します。買った方にも冷蔵保存を勧めてください。

※土つくりは、いつも土が発酵状態にあることを念頭に入れ、腐敗したもの、腐敗しそうなものは土には厳禁です。不発酵、未分解の肥料の場合虫の被害、病気が多くなります。エゴマは肥料のそれほどいらない作物です。水はけを良くする環境整備、土寄せ、有機物の分解を進めて、健康でおいしいエゴマを生産しましょう。
※それぞれが自分に合ったやり方を工夫していきます。ホームページをのぞいて、いいやり方、失敗例があれば、アップして日本エゴマの会ネット上で交流しましょう。みんなで惜しげなく教え愛、教えられ、みんなで栽培と健康推進!医療費を5割減らそう!これが日本エゴマの会のモットーです。
        
発行:日本エゴマ普及協会        https://www.facebook.com/egoma.japan

岐阜県加茂郡白川町下佐見1592  電話、FAX 0574-76-2725